ARCHITECTURE
CONSTANT APARTMENT
大阪の駅前密集地に建つ小さなワンルームマンションの計画。
ワンルームマンションは、住まい手の人生の中で「過渡期的」な使い方がなされる。短い時間を過ごす空間であるため、多くを望まず、プランニングは「方位」と「面積」に支配される。それゆえ、ほとんどのワンルームマンションは「効率性」を重視し、全国共通、同じ間取りで建てられている。
一方、建築家が建てる「集合住宅」は、それぞれの住居の「環境」に対して、異なる間取りのバリエーションで丁寧に答えようとする。それは、少しの「不合理」ならモロともしない、「居住性」を重視した作り方である。
その「不合理」を生む一例として、設備配管の位置が挙げられる。本計画では、「設備配管の位置」と「間取りのバリエーション」を同居させながら,「効率性」と「居住性」を矛盾することなく計画に取り込むことで、長い間変わっていないワンルームマンションの形式を更新することを試みている。
SDレビュー2014 鹿島賞受賞
- 所在地
- 大阪府大阪市
- 主要用途
- 共同住宅
- 共同設計
- siinari建築設計事務所 山口陽登
- 構造設計
- 満田衛資構造計画研究所
- 主体構造・構法
- 鉄骨造
- 規模
- 地上5階
- 建築面積
- 62.56 ㎡
- 延床面積
- 300.07 ㎡